アガサ・クリスティー作の「トミー&タペンスシリーズ」。
明るくて、自信過剰で、ミステリー大好きな2人がおくる、楽しいミステリーシリーズです。
トミー&タペンスシリーズ全5作品を全部読んだので、おすすめの読む順番をまとめました。
ぜひ、読むときの参考にしてみてくださいね。
【全5作品】トミー&タペンスシリーズおすすめの読む順番
トミー&タペンスシリーズは、以下の順に読むのがおすすめです▼
- 秘密機関
- おしどり探偵
- NかMか
- 親指のうずき
- 運命の裏木戸
① 秘密機関
あらすじ
数年ぶりに再会した幼なじみのトミーとタペンス。
金欠に苦しむ2人は、高額な報酬とスリルを得るため、ある依頼を受ける。
スパイごっこを楽しむつもりが、タペンスが無意識につぶやいた”ある名前”で事態は一変。
国を揺るがす事件に2人は巻き込まれていく。
トミー&タペンスシリーズ、第1作目の作品です。
若さと自信過剰が特徴のトミーとタペンス。
スリルをもとめて危険なことにガンガン首を突っ込み、危ない状況に遭いまくり。
クリスティー作品のなかでも、ヒヤヒヤする展開の多いミステリーです。
② おしどり探偵
あらすじ
期間限定で探偵事務所を運営することになった、トミー&タペンス夫婦。
2人はいろんな名探偵になりきって、人捜しから殺人事件まで、さまざまな事件を解決する。
ミステリー好きのトミーとタペンスがおくる、ミステリーパロディー連作短編集。
シャーロック・ホームズやエルキュール・ポアロといった、多くの名探偵が登場します。
知っている探偵がいるとより楽しめますが、知らなくても全然問題なし。
むしろ、好きな名探偵が見つかるかもしれないミステリーです。
③ NかMか
あらすじ
大物スパイの「NかM」の正体を突き止める依頼を受け、タペンスに内緒でゲストハウスに乗り込むトミー。
タペンスは家でお留守番…なんてするはずもなく、大胆な方法で捜査に加わる。
夫婦だとバレないようにこっそり連絡をとりながら、スパイの正体に近づいていく。
トミーとタペンスのあいだに子どもが生まれ、その子どもたちが大きくなってからのお話。
「NかMか」は、個人的に、アガサ・クリスティーのなかでもベスト5に入るほどの面白さです。
構成・テンポ・ラストのおどろき。
なかだるみが一切なく、最初から最後までずーっと面白い作品です。
「NかMか」から読んでも、問題なし!
シリーズを読破しなくてもいいので、「NかMか」だけは読むことをおすすめします。
④ 親指のうずき
あらすじ
老人ホームから失踪?したおばあさんの行方と、彼女が残した謎の言葉。
彼女が持っていた絵に描かれた家に見覚えのあるタペンスは、描かれた家と消えたおばあさんを探すことに。
「親指のうずき」は、「NかMか」から20数年後を描いていて、「NかMか」とはまた違ったタペンスの活躍を楽しめる作品。
妻・タペンスのファンは必見です!
トミーの外出中に、家探し開始し、突き進んでいくタペンスにハラハラドキドキさせられます。
⑤ 運命の裏木戸
あらすじ
田舎の家に引っ越した、トミーとタペンス。
のんびりと暮らすはずが、新居で見つけた古い本が2人を駆り立てる。
「メアリは自然死ではない」と書かれたメッセージが示す真相は?
「運命の裏木戸」は最後に読むのがおすすめです。
理由は2つ▼
- シリーズ最後に書かれた作品
- 前作までのネタバレがある
とくに「NかMか」については、もろにネタバレがあります。
「運命の裏木戸」は、トミーもタペンスも70歳を過ぎているということもあり、のんびりとしたペースで進みます。
登場人物も2人と近い年齢が多く、思い出話が多め。
そのため、トミー&タペンスシリーズの過去作の話もちらほら出てきます。
シリーズの最後に読むと、2人が過ごした時の流れを感じられる作品です。
おわりに
トミー&タペンスシリーズの読む順番を紹介しました。
アガサ・クリスティー作品のなかでもテンポがよく、読みやすいシリーズです。
ぜひ読んでみてくださいね^^