この記事では、青山美智子さん「月の立つ林で」のあらすじと特徴を紹介します。
ネタバレなしで紹介するので、読もうかどうか迷っている人は、参考にしてみてください。
目次
「月の立つ林で」のあらすじ
「月の立つ林で」は、5つの連作短編集です。
主人公は性別も年齢もバラバラですが、ある共通点があります。
それは、同じポッドキャストを聞いていること。
毎日同じ時間に、ひとりの男性が月にまつわる話を配信する番組。
彼の配信を聞きながら、自分の悩みや壁に向き合っていく物語です。
「月の立つ林で」の特徴【4つ】
実際に読んで感じた「月の立つ林で」の特徴は、以下の4つ。
- 主人公がすべて違う5つの短編集
- 月に関する話が面白い
- 人との距離感に悩んでいる人におすすめ
- 親が読むと、子どもとの距離感を考えさせられる
ひとつずつ紹介しますね。
① 主人公がすべて違う5つの短編集
くり返しですが、「月の立つ林で」は、主人公がすべて違う5つの短編集です。
主人公は、次の5人。
- 退職した看護師
- 夢を捨てられない芸人
- 娘の突然の結婚に戸惑う父親
- 早く家を出たい女子高生
- 家族より仕事を優先したい妻
自分に近い境遇の人も、そうでない人も、共感できる部分が見つかるはずです。
② 月に関する話が面白い
「月の立つ林で」には、どの登場人物も同じポッドキャストの番組を聞いています。
番組名は「ツキない話」。
月が好きな男性が、月の豆知識や想いを毎日配信しています。
これが面白いんです!
月と地球との距離や、新月など、これまで知らなかった月の一面を知れます。
読むと、きっと月を見たくなりますよ。
③ 人との距離感に悩んでいる人におすすめ
「月の立つ林で」は、人との距離感に悩んでいる人におすすめです。
なぜなら、どの登場人物も、距離感に悩んでいるから。
世間、親、子ども、友達…いろいろなものとの距離感に悩む、登場人物たち。
読むと、彼らの姿に共感したり、励まされるはずです。
④ 親が読むと、子どもとの距離感を考えさせられる
「月の立つ林で」は、特に親に刺さる作品です。
なぜなら、子どもとの距離感を考えさせられるから。
「月の立つ林で」の短編の多くに、親と子の関係が描かれています。
どの親も子も、家族との距離感に悩む様子は、読んでいてとても刺さります。
近すぎず、離れすぎずが1番難しい家族。
唯一の正解はありませんが、読むとヒントをもらえるはずです。
まとめ
この記事では、青山美智子さん「月の立つ林で」のあらすじと特徴を紹介しました。
もし気になったら、読んでみてください。