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シリーズの読む順番

【風の影】「忘れられた本の墓場」シリーズの特徴・読む順番

2023年3月20日

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  • 「忘れられた本の墓場」シリーズってどんな話?
  • 全部で何巻あるの?
  • どんな人におすすめ?
  • どの順番で読めばいい?

この記事では、こんな疑問にお応えします。

「忘れられた本の墓場」シリーズがちょっとでも気になる人は、ぜひ最後までご覧ください。

「忘れられた本の墓場」シリーズはこんな話

「忘れられた本の墓場」シリーズの特徴は、次の5つ。

  • 1900年代のスペイン・イタリアが舞台
  • 1作目「風の影」は「このミス 2007」4位
  • 各作品の重要な要素になるのは、本や作家
  • ミステリー要素はあまり多くない
  • サスペンス・幻想的な要素が多い

ミステリー要素は2作目以降は少なめです。

「忘れられた本の墓場」は4部作で完結ずみ

「忘れられた本の墓場」シリーズは、すでに完結していて、全部で以下の4作あります。

  1. 風の影(上・下)
  2. 天使のゲーム(上・下)
  3. 天国の囚人
  4. 精霊たちの迷宮(上・下)

1作ずつあらすじを紹介します。

① 風の影

1945年、スペインのバルセロナ。

父に連れられて行った「忘れられた本の墓場」で、少年ダニエルは「風の影」という本に出会う。

感動したダニエルは、同じ作家の本を全部読みたい!と熱望。

しかし、その作家の本は謎の人物によってすべて焼かれてしまっていた…

ポイント

謎の作家の過去を探るミステリーであり、ダニエルの成長が描かれた青春小説。

「このミステリーがすごい! 2007」の4位ということもあり、ワクワクドキドキする面白いミステリーです。

関連記事:【超好き】少年が作家の過去を追うミステリー「風の影」

② 天使のゲーム

1917年、スペインのバルセロナ。

新聞社で雑用係だったダビッドは、新聞にのせる短編を書くチャンスをもらう。

チャンスをものにしたダビッドは、独立し執筆活動に専念。

あこがれの”塔の館”で暮らしていたダビッドのもとに、あるオファーが届く。

内容は、「1年間、自分のために執筆してくれれば、報酬と望むものを与える」という奇妙なもの。

あやしいと感じながら、ダビッドはオファーを受けることに。

ポイント

前作と登場人物がガラッと変わる作品。

最後まで読むと、前作とのつながりがわかる仕掛けが待っています。

③ 天国の囚人

1957年、スペインのバルセロナ。

父の書店で働く青年ダニエルと、友人のフェルミン。

最近、フェルミンの様子がおかしいことに気づいたダニエル。

問い詰めると、フェルミンは自身の壮絶な過去を語りはじめた…

ポイント

1作目「風の影」と2作目「天使のゲーム」とのつながりが描かれた作品です。

完結作につながるラストを読むと、早く続きが読みたくなりますよ。

④ 精霊たちの迷宮

1959年、イタリアのマドリード。

捜査員・アリシアは、失踪した大臣の捜索を依頼される。

彼の家で見つけたのは、「精霊たちの迷宮」という謎の本。

その本について調べるうちに、アリシアは巨大な陰謀に近づいていく…

ポイント

シリーズ完結作です。これまで登場したキャラが勢揃いします。

完結作だけど、ほかの作品への入り口にもなっている不思議な作品です。

独りで生きるしかなかったアリシアには、後半たびたび泣かされました…

関連記事:「精霊たちの迷宮」はシリーズ完結作なのにほかの作品への入口

「忘れられた本の墓場」シリーズを読む順番のおすすめ

「忘れられた本の墓場」シリーズは、以下のどちらかの順に読むのがおすすめです。

  • 1作目から順に読む
  • まず4作目を読んで、気になったエピソードがあれば、ほかの作品を読む

くわしく説明しますね。

1作目から読むメリット・デメリット

1作目から順に読むメリットは、以下の2つ。

  • ネタバレなしでシリーズを楽しめる
  • 登場人物たちの意外なつながりを楽しめる

最大のメリットは「ネタバレなしで楽しめる」ということ。

「ちょっとでもネタバレを読むのははイヤ!」

こんな人は、1作目から順に読むのがおすすめです。

ただ、1作目から読むデメリットもあります。

1作目から読むデメリット

「忘れられた本の墓場」シリーズを1作目から読むデメリット。

それは「途中で挫折する可能性がある」ということ。

「忘れられた本の墓場」シリーズは、長いうえにやや読みにくい作品です。

特に2・3作目は、かなり読みにくいです。

なので、1作目から読むと、途中で挫折して完結作までたどり着けない可能性があるんです。

4作目から読むメリット・デメリット

「忘れられた本の墓場」シリーズを、完結作である4作目から読むメリットは、以下の3つ。

  • 4作目だけで、シリーズ全体の内容がわかる
  • 全ての作品を読まなくていい
  • 2・3作目を挫折せずに楽しんで読める

最大のメリットは、「完結作だけでシリーズ全体の内容がほぼわかる」こと。

「全作品読む時間ない!」「どんな話なのかだけ知りたい」

こんな人は、完結作から読むのがおすすめ。

読んでみて、気になるエピソードがあれば、くわしく書かれているほかの作品を読んでみてください。

ただ、完結作から読むともちろんデメリットもあります。

完結作から読むデメリット

完結作から読むデメリットは、以下の2つ。

  • 1〜3作目のネタバレがある
  • シリーズに登場したキャラが全員登場するので、覚えるのが大変

完結作だけでシリーズの内容はわかりますが、キャラを覚えるのが大変になります。

順に読むと「あ、あのときの人だ」とすんなり頭に入りますが、読んでないとひとりずつ覚えないといけません。

「キャラをいっぺんにたくさん覚えるのは苦手」という人は、完結作から読むのはおすすめしません。

「それでも全作品は読めない!」

こんなときは、1作目の「風の影」だけ読んでみてください。

キャラを覚えるのがかなり楽になるはずです。

「忘れられた本の墓場」シリーズはこんな人におすすめ

「忘れられた本の墓場」シリーズは、こんな人におすすめです。

  • 昔の外国がでてくる話が好き
  • 1冊の本や作家にまつわる物語が好き
  • トリックや名探偵がでてくるものより、サスペンスが好き
  • 風変わりなキャラが好き
  • 幻想的なシーンがある話が好き

特にキャラがくせ者ぞろいなので、人によって好みがわかれるところ。

隠された過去を追うストーリーが好きな人は、きっと楽しめるはずです。

まとめ

この記事では「忘れられた本の墓場」シリーズの特徴や読む順番のおすすめを紹介しました。

「忘れられた本の墓場」は、どこから読むかで物語の見え方が変わる不思議なシリーズです。

ぜひ不思議な読書の旅を楽しんでくださいね。

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